2016年5月30日、イラストレーター勉強会を東京都新宿区の四谷ひろばにて開催しました。
かねてからメンバーより要望は出ていたものの、ワラスト主催のイベントとしては初となる勉強会。手探りで企画や準備を進め、
「最低催行人数10名」としていたにもかかわらず、当日はワラスト内外から35名ものプロイラストレーターたちが集まりました。

13時30分、教室集合。会場となった四谷ひろばの
コミュニティルームは廃校をリノベーションした地域施設の中にあり、文字通り「教室」。
事前アンケートの回答集や持ち寄ったお菓子が各テーブルに配られ、教室内はお楽しみ会の様相に。プロジェクターの準備が整ったところでまずは1時間目、事前アンケートで関心度が高かったイラスト制作ソフト【クリップスタジオ(以下クリスタ)】レクチャーがスタート。

スクリーンに作業画面を映し出し、クリスタユーザーであるワラストのつぼいひろき氏、加藤のりこ氏が交替で操作しながら説明をしていくという実演形式の授業です。
書類(用紙)作成の段階で早くも質問の手が上がり、納品データのセオリーについてしばし意見が交わされます。
次いでマンガを描くためのさまざまな機能、ペンの種類、着色の便利機能など、クリスタならではのパフォーマンスを紹介。
使用感だけでなく、Photoshopやコミックスタジオ、SAIなどの他ソフトとの違いや互換性の解説も。経験者・未経験者からの幅広い質問を交えながらの授業となり、受講者同士で情報交換をする姿も教室全体に見られました。

休憩を挟んでの2時間目は、ゲスト講師として実用系コミックエッセイ作家のフクチマミさん、
オモコロのマンガ記事でネットをざわつかせている宮川サトシさんが登壇。
【単行本の売り込み方法】についてお話を伺いました。

著書を出すためのパートナー(編集者)はどのようにして探すのか、企画の通し方のコツや、親身になってくれる編集者の見極め方などなど、それぞれの成功体験や失敗談を惜しみなく披露していただきます。
著作の出版経験がある受講者が約半数というハイレベルな状況だけあって、受講者サイドにも次々とマイクが渡り、それぞれの「出版に至った経緯」や「人脈開拓の奇策」「重版をかける裏技」「出版後の著者営業について」などなど、貴重な追加情報が連発。玄人同士によるマイクパフォーマンスが白熱しました。

3時間目は森マサコ氏による【イラレの時間】です。
森氏と同じくillustratorの使い手・いとうみつる氏もサポートで作業参加しているという、子供向けキャラクターの絵本のデータを教材に解説いただきました。
スクリーンの画面上でデータの構造を見せていただくものの、ベクター形式で精巧に作られたイラストのレベルの高さに、何を聞けばいいのかわからなくなるラスター派の受講者一同(笑)。
大手広告代理店によるプロジェクト構築・展開のあらまし、illustratorを使う制作の分業方法やメリットなどが大まかに理解できる授業となりました。

事前アンケートを用いてのディスカッション…を行うはずだった4時間目。
予定していたよりも時間が取れなかったため、フリートークタイムに。それぞれ名刺交換やおしゃべりを楽しんでいただきました。


【参加者】

●カワハラユキコ ●Hideaki Ikeuchi ●室木おすし ●キタダイマユ ●高橋カオリ 
●森マサコ ●本山浩子 ●森原由貴 ●沼田健 ●つぼいひろき ●加藤のりこ 
●たかえみちこ ●成瀬瞳 ●どうまんかずのり ●トリバタケハルノブ ●宮川サトシ 
●マキゾウ ●渡辺貴博 ●フクチマミ ●たかはしみき ●オオノマサフミ 
●シライカズアキ ●カタノトモコ ●森越ハム ●静華 ●トツカケイスケ 
●赤星ポテ子 ●小豆だるま ●いとうみつる ●青木健太郎 ●土井ラブ平 
●柏原昇店(柏原全作) ●オゼキイサム ●えのきのこ ●カツヤマケイコ (順不同)

 
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