ツッコミ、ボケ、ナンセンス〜商品開発
うう〜〜。扁桃腺をやられ、一週間40度近い熱にやられてしまい、
週一でやっていたこちらのブログの更新を怠ってしまいました。
ごめんなさい。
さて前回、次はツッコミ、ボケ、ナンセンス、のどれに自分のイラストが属するのか
判断する方法について書くと言いましたが、その前に、それがわかると何がいいのか
ということをを書いていませんでした。
なので今回は先にそれを書きましょう。
前回も言ったとおり、それがわかっていると、これからの作品作りや、仕事をするように
なってからとても楽になると思います。
まず作品作りにおいて。
ここで一番悩むことと言うと、実はイラストを描くよりもそのテーマ作りだったりするのです。
おもむろに面白いことを考えようとしても、なかなか思いつきませんし、たとえば
今回はツッコミ系で次はボケで、とかやっても毎回大変なだけで中途半端になるだけです。
お笑い芸人の人達でさえ、なかなか一人で全てをこなせる人はいないというのに、そりゃ、
難しいって話ですよね。
なので、ツッコミ、ボケ、ナンセンスのどれかに一つ絞ることで、テーマを考えるのが
とても楽になるのです。
もちろん僕らにはイラストっていう武器があるので、それを効果的に見せることができる
分野にあてはめ作品作りをしていくと良いでしょう。
ただ、新人のうちは、それだけだと偏っているように思われる可能性もあるので、例えば
作品のうちの何割かは他の分野のイラストを入れることで、幅広くやれる雰囲気を出すことも
ありかと思います。
そして仕事をするようになってから。
まずツッコミ、ボケ、ナンセンスのどれに属すかを明示することで、得意分野を
アピールすることができます。
するとクライアントの方のご依頼の内容が安定してくるのです。
たとえば編集の方のイラストレーターを選ぶ時の基準を類推すると、「今回は失敗談だから、
文章に合わせてぼけてもらおう」とか「今回はダメ人間を叱るのがテーマなのでつっこんで
もらおう」「今回のテーマは文体が固いから、ナンセンスなイラストでも入れておくか」
みたいな感じで文章のテーマに沿ってイラストレーターを捜していくことになるかと思います。
その時にイラストの世界感を決めておくと「この場合はあのイラストレーターだ」と判別して
もらいやすくなるのです。
そうして来たご依頼というのは、期待されている役割もわかりやすいので、スムーズに
仕事も進みますし、納品したものも満足してもらえることが高いのです。
ただ、だからと言って、自分がボケならツッコミの仕事を受けるな、と言っているわけではありません。
いくら自分のイラストの世界観をわかりやすく明示したとは言え、結局はイラストは見る人の好み、
感覚なので、自分はボケているつもりでも、その中に少しある毒の部分に魅力を感じる人もいる
わけですし、そういった編集の方から依頼が来ることもあります。
でも、自分のイラストの世界観を自分で把握しておくことで「この人は自分のイラストのこの
部分に興味を持ったわけか。ならこの部分を前面にだそう」とか「ボケのつもりがツッコミ系の
依頼が来ちゃった。あ、でもボケとツッコミは表裏一体だから、逆側を強調すればいいのか」
と、言うように、自分のイラストを軸にして対応していくことができるのです。
そう言う意味では、むしろ自分の分野外の仕事は、思い切ってチャレンジしていくと面白いと
思います。
そうすることで「ちょ〜ボケだけど、ツッコミ返したいがためのボケイラスト」とか自分なりの
分野を作っていけば良いのです。
ちなみにボクが勝手に名乗っている「間抜け絵イラストレーター」っていう肩書きにもイラストの
世界感を込めています。
言ってみれば・・・
「どじで、間抜けで、おっちょこちょい。でもなんか憎めない。悩んでいるのもアホらしくなるイラスト」
みたいなとこっすかね。
ま、ツッコミ、ボケ、ナンセンスで言えば、完璧にボケです。
さて、次はいよいよ、自分のイラストがどの分野に当てはまるか判断する方法にいきましょう。
↓当時サラリーマンだったので良くリーマンものを描いていた。
でも、自分がボケだということには、まだ気付いていませんね。
結果的に仕事をしてみたい雑誌の年齢層とテーマがかぶっていたので良かった。